1-64 交渉の結果 

「ルルルルルルル、、、ルルルルルル、、、はい、もしもし、、、あぁ、、そう、、、そうわかった。それでケンちゃんはどっちがいい? 今日、泊まるところなんだけど温泉じゃなくてもいい? あ、そう、わかった。お任せでいいの? うん […]

1-62 人の特殊能力

横を向いたまま応えるチエが急に大人びたように見える。「はあ、そういう考え方もあるんだねぇ、、、チエ、ケンは今、どの辺を走っているかメールで尋ねてみてくれ」「はい、、」チエは携帯を出して得意のメールを打ち始める。夜の暗さの […]

1-61 死んでもらいます。

浴衣に着替えた二人が下駄の歯を敷いてある砂利をぎしり、ぎしりときしませながら、ペンション「ソリエ」の出入り口から出てきた。 「おい、あれは対と女だぞ。 どうだ、そうだろ?」 「あ~、そうです、そうです」 和田は早速ビデオ […]

1-54 窮地を前にして

対と女の二人は座席に着くやいなや買ってきたビールを取り出して飲み始めた。対のバッグと女の荷物は頭上の荷物置きにすでに載せてある。幸運にも和田とチエは彼らから頃合いのいい後方側に座ることができた。「女のほうはそんなに若くな […]

1-52 発想の応用

その矢先、対らしき人物が出てきたではないか。{ あれれっ、対じゃないか? }予想より早い。早すぎる。こと調査というものは予想を裏切ることはしょっちゅう。しかも必ずと言っていいほどいろんな邪魔が入ったりする。しかたがない。 […]

1-51 とびっきりの笑顔

ありがたいこと?にチエは余計な追尾はしなかった。しかし調査初日にしてはどっと疲れた。ビデオカメラで建物などを撮った後、今日の調査を終わりにするつもりで、さりげなくチエの方向を向くと近づいていたチエは和田にとびっきりの笑顔 […]

1-48 問題の突破口

生きていると何がしかのことが起きる。それを解決したり、突破したり、克服するにはさまざまな要素が必要である。その大事な要素の一つはまずはそのことを受け入れて観察することから始まる。どこまで深く観察できるか、できているかが鍵 […]

●1-46 夫の暴力

夫の純一はいつものように朝食を食べた。昨晩のことを忘れたかのようだった。朝食を済ませ夫は平然と仕事に出かけていった。足音が消えてから「ふぅ~っ」と妻の優子は緊張の糸が切れたように椅子にへたり込んだ。昨晩遅く、酒臭い息をし […]

1-44 再会する友情

  夫は地元の大阪で悩んだ末に退職し、自分の会社を興こすためにこの東京に移り住んだ。 それから数年経った。「会社を大きくして営業所を全国各地に作るぞ。金がいくらあっても足りない」と酒の匂いをぷんぷんさせながら携帯電話でし […]

1-43浮気の前触れ

夫の純一が妻の優子の父である尾崎義三に会社経営の相談がしたいと言い出した時には夫の意気込みを感じていた。それに優子は大阪で純一と姑との三人で住む境遇を打破したかったこともあるし、久しぶりの東京の生活を思い出していたのだっ […]

1-41 創業のとき

泉純一は「エアプリティ」社は東京都渋谷区道玄坂に起業した。前の会社の後輩二人が協力してくれるので三人で発足することになった。会社の出資金は純一の貯めていたお金を使った。それとともに実はその金額以上を妻である優子の父、尾崎 […]