1-47 許せない

ドアのところで覗こうとポッンと立っていた幼いうむいは危機一髪だった。
そのドアを片足で蹴った夫の純一の行動から優子は身を挺して幼い娘のうむいを救った。
さすがに夫はばつの悪そうな顔をして自分の部屋の方に去って行った。
優子はさらなるきっかけさえあれば、夫を刺していたに違いない。
だが振り向いた優子の目につぶらな瞳のうむいの姿が映った。
優子は握っていた包丁を台所の上に置いてうむいを抱きしめた。
{ 考えてみれば一人、うむいを放っておくわけにはいかない、、、もし悲惨な事件を母親の優子が起こしてしまったら、うむいの将来がめちゃくちゃになってしまう } と思った。

優子はうむいを強く抱きしめた。
今、あの探偵社は夫の浮気相手の女性を調査している。
あの会話からすれば夫と浮気相手は何度も逢瀬を繰り返すどころか、二人の将来を計画するほどの仲だったのだ。
もう少し情報が手に入ればと思う。

しかし許せない、、、許しはしない、、、
、、、次第に優子の身体が熱くなっていく、、、

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