1-86 超極小生命体の研究

「しかしそれは夢であって、たとえば遠くに見える太陽や月を手に取るようにするぐらい難しいとも早苗は言っていた。
優子から提案やアドバイスがあって手始めてみても、何も知らないことから始めなければならなかった。いったいどこから手を付けていったらいいのか見当がつかない。
いままでの超極小生命体の研究で病だけでなくウイルスの病原菌の固有振動数を見つけ、それを共鳴増幅させてついには破壊する方法だった。だけどこれをやれば製薬会社も医師会の存在意義がなくなると恐れるだろう。本当は見方さえ変えれば逆にさらに大きくなるチャンスだととらえることができるのに小さな考えで現在を維持しようとする。新しい考えを恐れることになる。だからそんな方法はあたかも知らないかのようにマスコミや政府や権力者を誘導することだろう。
それにこの発想方法はまるで未来の戦争の武器になりえるような気がする。目的に狙いをつけて、ある特殊な電波やレーダーやそれに代わるものを新しく開発できれば、狙いをつけた操作する殺人を行うことさえできる可能性が出てくる。つまり無人で目的とする人や物を知らぬ間に破壊することができることになる。とすれば新しい殺人や戦争の仕方になりえる。こんな危険性のあることがまかり通れば、市民の生活を守るべき社会の権力者や野望をもった人間が平和のためと称して日常を取り締まることなど形だけのものになってくる可能性さえ秘めている。
そんな恐ろしい話が夢物語だったらいいよねってそんな話を早苗としていたわ。
そして「私たちが研究しようとしているのは破壊ではなく平和につながるものを創ろうとしている。確かに病やウイルスである病原菌を無くして病や障害を無くしていこうというのは当然にしてもそのアプローチの仕方をもっと人間性のある方法はないだろうかと探ろうとしているの」って。「だからこそ先の方法よりもはるかに難しい。もしかしたら私の死ぬまでに何一つ見いだすことができないかもしれない」と。
「私は早苗に言っていたの。あまり先走りしないでじっくりとみんなで考えていきましょうと。だって必要に応じていろいろな要素が必要になることだろうから。とね」
「仕事の話はそのぐらいにしてもこの早苗の事件はそういうことじゃないように思えるの。まさに人間関係。何かの手違いで早苗が殺されたとはどうしても思えない。仕事関係で殺されるなんてありえない話じゃないの。普通の会社員がしている範囲でしかないように思うけど。つまり私たちがまったく知らない、聞かされていない状況が早苗に迫っていた。しかし早苗は呑気にシンガポールで船旅を楽しんでいた。そんな感じだから、突然の事件のようにも見える。まさか旅行をしていた日本人女性を狙ったということもありえると思うわ。それにしても残忍すぎる」
「海外で日本人旅行者が狙われる。というのはよく聞く話で、とくに一人で旅行している女性はそういう危険性が大きいでしょうね」
「日本でも安全とは言えないけれど海外ではまったく予想もしない危険性があるかもしれない。油断していると安心安全といわれているシンガポールでさえ危ない」

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