勝負のときの緊張

1-148 勝負のときの緊張
どう説明をしたらいいのかむずかしいですね。
スポーツでもなんでも試合というものは勝ち負けを競うものです。
皆さんも日頃の練習をしているときは、相手を打ち負かそうと互いに打ち合うでしょう。
ところが、大事な試合のときには緊張しませんか?」
「、、、、、」
「試合の時には練習の時のような思うような力が出るでしょうか?」と優子は学生たちを見渡す。
「やはり緊張はします」
「緊張すると自分の力が十分に発揮できるでしょうか?」
「できないと思います」
「それは誰でもそう思いますが、ではどうしたらいいでしょうか?
これは試合だけでなく、何でもそうだと思うのです。
例えば仕事や生活でも、特別なときには緊張して自分の力が出せないというようなことが、、皆さん、、、ありませんか?
どんなことでもいいですから、一人一人、言っていただけますか?」
「おっしゃる通り、僕は練習では強いと思うのですが、試合にはからっきし弱いです。悩んでました」
「僕は人前に出るとおしゃべりができないんです。どうしたらいいでしょうか?」

「私、恋い焦がれている異性の前では一言もおしゃべりができないし、、」
「私はね、カラオケで歌うのもあがり症です。普段は上手だと思うのですが、、」
何人かが言い出すと、どんどん発言してくる者が出てきた。
わいわい、数人が顔を見合わせながらおしゃべりも始めている。
「で、皆さんもそういうことあるでしょう。
でね、私はその勝負事や苦手な時の緊張はどうしたらいいのだろうかと興味を持ったのです」
「でも木刀での練習とどんな関係があるのですか?」
「ばかだなぁ、先輩のおっしゃるのは防具を着けて竹刀で打ち合うのと防具をつけないで木刀で打ち合うのとは違うだろう?、わかんねぇのか?」
「わかるよ、、でもその違いだけでしょ、、」
「何、言ってるんだよ。痛さが違うんだよ。それに危険だろ」
「まあ、それもありますけれど、皆さんが教えてくれた緊張とか苦手の話ですけれど、その場合、日頃の十分な力が出せないときに、どうすればいいかということですが、どうすればいいと思いますか、皆さん」
「、、、、」
「練習するしかないと思います。納得いくまで」
「そうですよね。納得するまで。その通りだと思います。
では仮に納得のいくほど練習したとします。
そしてそののちに今度は真剣で勝負するときになったとしましょう。
その場合はどうでしょうか?」
「、、、、、、」
「、、、、、」

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