1-125 浮気者と浮気相手をとっちめる

saveearthメンバーの優子、織江、詩、龍は池袋にあるリセリアホテルでの会議を終えた。
外は午後の日差しが残っているが11月の風は冷たかった。
学生時代によく通っていた喫茶店ウファが見えてくる。
ここでちょっと立ち寄ったあと居酒屋で飲む予定にしている。
ウファの扉を開ける。
「いらっしゃいませ、、、」ウェイトレスが透き通る声で招き入れてくれる。
夕方まで少し時間があるせいかお客はまばらだった。
窓際のテーブル席には他のお客がいる。
その窓際のお客を通り越して小さな公園が見えた。
公園は少しずつきれいに整備されつつある。
優子たちは静かな奥のほうのテーブルに席を求めて座った。
「何にする?」
上着を脱いだ4人はメニューの中から飲み物を注文する。
「早苗と最後にここに来たのが、2年前の夏が始まったころだろったかしら、あそこの窓際に座っているカップルのところだった。
あれから、アッという間に時間はすぎたわね」
「私も何年ぶりかなぁ、あのウェイトレスさんも知らないし、みんな変わるのもあたりまえよね」
「あの奥の方の背の高い男の人、、横顔が見える人、たしか見おぼえがあるわ」
「あぁ、、あの人、、そうね身体が大きくて特徴があったよね。
そういえば大きいわりにときどき小さくなってかしこまったりして、、、」
「そういう私たちも学生の頃から見ればだいぶ変わったはずよね。この街並みのように」
「ところで優子も生活が様変わりしたんでしょ、、、」
「私が早苗と電話しているうちにたまたま夫のことで相談したのよ。
もう二年も前の事。
それで早苗の会社が取引していた探偵会社に取り次いでくれたわけ。
「そうだったの、、、浮気調査ってこと?」
「そう、それで証拠も撮れて、いろいろ話し合うことになった。
話し合ったけど、、、その前からいろいろと問題があったのよ」
「浮気された側は大変なことだよね」
「そうね、いろいろとね」
「その探偵社からのアドバイスはあったの?」
「浮気されてる側からすれば、「浮気しているなんてとんでもない。それどころじゃない」ということが多いよね。
浮気していた相手をどうゆうふうにしてとっちめるのか、反省させてもう二度と浮気をさせないためにはどうするか、浮気相手を含めてね」
「そう簡単じゃないよね」
「大変」
「それを考えたり話するだけでも悔しいわよね」
「そう、それはそれとしてみんなのことを教えてよ、、、」
小一時間、、、話をしていると喫茶店ウファにはいつのまにかお客が増えつつあった。
「あっ、、、メールが来たわ」
それはチエから優子へのメールだった。
{今のところ、不審者は見受けられません。

大丈夫かと思います}
{了解}
「さっき、チエさんか申し出てくれたのよ。もしかすると尾行がついているかもしれないと、、、以前、私と早苗が尾行されたり撮影されていた可能性が高いということだったから、、、。
今のところ、そんな不審人物はいないようだとの連絡メールだったのよ。
さてともう少ししたら、支度して久しぶりに居酒屋へいきましょうか?」
、、、、、、、、
「あのう、、、、、」

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